【Growth Hack】【書評】分析ツールが生かされない理由
あるところにPV数が上がらずに困っている会社がいました。
そのため、その会社は大量のお金を使ってあらゆる施策やイベントを行ったり、
Google AnalyticsやSEO対策が出来る専門家を雇いました。
PDCAを早く回せるようにエンジニアも大量に採用しました。
では、この会社はPV数が上がるのでしょうか。
その答えがこの本に載っています。
- 作者: イアン・エアーズ,山形浩生
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/11/29
- メディア: 単行本
- 購入: 98人 クリック: 2,063回
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結論から言いますと、失敗します。
なぜなら、
「その分析した結果のみ」の施策ではなく、
「分析した結果+決済者の判断」 の施策であるから
です。
人間は自分の過去の経験や直感に基づいた判断を過大評価するため、
「この分析結果を元に新しい施策を考えて下さい。」と、
伝えたところで8割はもう答えが決まっているのです。
では、どうすればPV数を上げることが出来るのでしょうか。
この本の内容を読んで僕なりに考えたのは、以下のフローです。
1・分析結果から因果関係を見つける。
2・それに基づいた仮説を立てる。
3・仮説が正しいことを検証する。
4・仮説をもとに施策を複数用意する。
5・全ての施策を無作為に実行する。
6・最も反応が良かった施策を継続して行う。
このフローのポイントはお金は掛けた施策が出来ない(宣伝広告など)、
直感的な判断が入らない、複数の施策を用意する必要があるところで、
全てweb業界の企業なら出来る施策です。
*これはあくまでも僕の考えですので、参考程度に。
その他にも大量のデータが無い場合、
リアルタイムかつ少数のデータで検証が出来る無作為抽出が良いという話や、
専門家でもない男がワインの値段を数式で予測するという話などもありますので、
気になった方はぜひ、見てみてください。
- 作者: イアン・エアーズ,山形浩生
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/11/29
- メディア: 単行本
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追加
ちなみにGoogleでは「上司が決める戦略」、データ中心でない意思決定システムを
Hippo(highest-paidperson’sopinion)と呼ぶそうです。
http://news.livedoor.com/article/detail/7276558/