【rails】【書評】クックパッドはやっぱりすごかったという話
技術書でもなければ、分析に関する本でもないのですが、
「クックパッドという高収益な企業はどのようにサービスに取り組んでいるのか、
どのような経営をしているのか知りたい。」といった単純な理由でこの本を読みました。
600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書)
- 作者: 上阪徹
- 出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ
- 発売日: 2009/05/07
- メディア: 新書
- 購入: 20人 クリック: 253回
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クックパッドという会社は経営やサービスに対して語ることが少ないと思います。
技術やサービス改善にあたっての施策などはslide shareや多くのエンジニアカンファレンスを行っていますが、サービスに関する思想的な記事を扱っている媒体が少ないです。
(ただ自分が情弱なだけかも知れないですが。)
その時に見つけたのが上記の本です。
この本は182ページと少ないのですがクックパッドという会社を知る
には十分な情報が詰まっています。
サービスに対して用いられているテクノロジーからログ解析や
サービスへの動線、広告バナーの選定からその配置といった一つ一つの行動が全て
「ユーザーのため」に向かっているという徹底ぶりです。
サービスのみならず経営姿勢にも感動しました。
本社移転をする際もオフィス環境にこだわり、
社員がいかに効率よく会議室や作業場所にいきやすいかを考慮して
会社のレイアウトを組んでいます。
安直に、「めちゃくちゃかっこいい会社にしたろうぜい。
給料もバンバン上げるよ」って発想ではなく、
常にコストや会社としての最適化を考えています。
社員のモチベーションの上げ方においてもお金を簡単にあげるのではなく、
一円でも上手に使うということに重きを置いています。
そりゃ、優秀な人が集まり、高収益を維持できるよなと思いました。
社長がここまで頭を使ってしかも、ロジカルで熱いんですから。
当初の目的だった、
「クックパッドという高収益な企業はどのようにサービスに取り組んでいるのか、
どのような経営をしているのか。」の問いは、
「潔癖的にユーザーの日常を豊かにしたいという意識を持って全てに取り組んでいる。」と僕なりの回答がでました。
1エンジニアとしても、1ビジネスマンとしても大変、ためになる本でした。
一見の価値ありです。
600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書)
- 作者: 上阪徹
- 出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ
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