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〜True But Useless〜

【所感】【勉強会】CTOだらけの講演会に参加してきた。vol.1



この度、以下のような勉強会に参加してきました。



【ドタ参OK★増席!エンジニア限定】2/1(土) ディー・エヌ・エー CTOの川崎氏の講演有!成長ベンチャーCTOと直接会える!Startup Live!Ⅱ

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http://atnd.org/events/47244



理由としては大手とスタートアップの開発に対する課題の取り組みの違いを学ぶことと、
自分が知見のない会社の取り組みを学び業務に生かすことです。
このような勉強会が技術的に突っ込んだ話はしないということは
知っているのですがCTOが考える視点の高さであったり、
そもそもそのような方達とお話する(最後にCTOに直接話をする場が設けられていた)
機会なんてないのでこれを利用する手はないと思い、参加してきました。

まずは講演内容に関するメモです。



DeNA 川崎さん

DeNAでの12年間

会社概要
 人数2000名規模
  1999年は3名からスケールしたのは2006年から採用人数増加(モバイルが起因)
  2011年からほぼ二次関数的に増加(ソシャゲ、モバゲーが起因)
  職場の場所を考慮(これからの人材は吟味して採用)
売上
 2007年はモバイルオークション、モバイル広告が起因でスケール
 2011年はソシャゲが起因でスケール(売り上げのスケール具合がほぼ前年比の二倍)
 スケールアウトを考慮してどうやったらさばけるかって所を考えている。
  CTOだけど普通にコード書いている。

創業から携わって面白かったこと
 一人でやっても食っていける上に、意思決定がスタートアップ並に早い。
 問題が起きても対応出来るノウハウがあり、
 ビジネスに移行するノウハウもある。
 簡単に言えば好奇心でサービスを始めても後から大人の勝ち方で
 ビジネスに出来たのは面白い。

携わって苦労したこと
 エンジニアを一気に増やす必要が出てきて採用したけど
 その分、ソースコードのメンテや後々のサービスをスケールアウトするための
 ソースコードの品質が維持出来なくなった。
 メンテナンス問題。フレームワークが属人的。
 スタートアップの問題がDeNAでも問題。
  ⇒みんながソースコードメンテできる様なものが必要。
 マインドとしてものつくりは当然。
 エンドユーザーにどうやって価値を届けるかを技術でカバーできないといけない。
 作るにしても今後のことも考えてソース書けないといけない。

エンジニアの重要性
 営業とエンジニアのつながりが重要 
 CSとエンジニアのつながりが重要
 技術選定とエンジニアの関係性が重要
 全員で重要項目に対して一番少ない工数で出来るかを考えた方が最大のパフォーマンスが出る。
 エンジニアは一番価値を作りだせる。
 経営やサービスについて理解して作っていく。少人数の中だからこそ重要。
 ちゃんと作り込む箇所と手を抜く箇所が分かること。

エンジニアの資質
 クライアントが求められるものを作れる。
 エンドユーザーに直接届けて利益を生み出せる。
 自分がやったことがあるサービスでチームがどうなったか、
 ユーザーにどんな価値を提供出来たか、
 影響の範囲がどの程度、影響があったかを検証出来ること。
 技術は出来て当たり前
 当人の中で完結しちゃダメ。
 効率よく会社や社会に還元出来てるかを振り返られるエンジニアであること。


じげん 浅沼さん

 DevOpsで開発手法を変更中。
 2013年11月に東証マザーズに上場。
 社長はめちゃくちゃフランクでアイデアマン。
 じげんはライフイベントにおける日本最大のアグリゲーターを目指してる。
 ライフイベントの中核分野である求人、住まい、結婚、自動車など多数展開
 ビジネスモデルが特徴的
 ⇒成果報酬型。B2B2C。webマーケ力で露出機会を増やせる。
 ⇒圧倒的な現行掲載数から検索追応募が可能。

 グローバル向けのサービスに力を入れてる。
  ベトナムへ戦略子会社設立 ⇒ エボラブル

 エンジニア制度 
 伊藤直也さんがアドバイザーとしてアドバイスが貰える。講演あり。
 伊藤直也さんが寿司おごられるとCTOになれるかも。

 じげんの開発 
 RubyRails
 Apache+passenger使っている。
 ChefとVargrantの勉強も必要
 iOSAndroid書けるエンジニアがいないかも知れない。
 ⇒今後アプリ作るってなったら有利。今から覚える。

 開発×事業力 
 開発スタイルはスクラムスクラムのボードを設置)
 ソーシャル開発を実現。各開発の見える化

 突き抜けた技術へ向けて 
 圧倒的なレスポンスを追求するためにサーバサイド、フロントサイドのチューニング
 boost Query、highlight、groupなどのクエリチューニング

VASILY 今村さん

 yahoo!でファッション系サービスを担当していた。

 iqon
 エンジニア8名
 月間300万以上が利用する国内最大級のファッションSNSサービス

 事業の4つの柱 
 ファッションメディアタイアップ事業(クックパッドと同じモデル)
 ⇒金山さんがクックパッドをよく引き合いに出していたのも分かる。

 セールスアライアンス事業(アフィリエイト事業) 
 ECサイトへの送客
2B向けソリューション事業 
 iqon独自希望を提供して大手検索エンジン向けのデータフィードサービスとして
 API提供

 プレミアム会員事業 
 ファッション感度の高いユーザー向け、限定コンテンツを提供して

 余談
 ECサイトはマスタデータをあげない。
 クロールで対応している。メタデータを取得するようにしている。
 在庫が少なくなった瞬間とか、値段が安くなったらプッシュ通知をするようにしている。

そして以下はパネルディスカッションの内容です。
このパネルディスカッションもなかなか変わっていて、
各社がそれぞれ席順に質問し回答していく形式になっていました。
通常のざっくばらんの話よりも整理されていて分かりやすかったです。



1・じげんからDeNA

「採用人数を増やす前後で変えたこと、変えなかったことは何か?」

変えたこと
 ユーザー数が増えたことでサービス自体の責任を持つようにエンジニアに働きかける
 コードの品質を保つように働きかける。
 ドキュメントの整備(上場直前でも未整備な状態だった。)
 基本的に人が増えてもすぐ担当ができるような環境整備は随時、行っていた。

変えなかったこと
 ただ出すだけのサービスではなくてそのサービスが世の中に与えるインパクトを
 考慮して開発していくこと
 サービス継続性の判断基準
 CTOだけがマネジメントする体制にしないこと

2・DeNAからVASILYへ

「理想のエンジニア象とは?」

 アウトプットを出し続けられるエンジニアであること
 自社内だけでなく自社外にもアウトプット出来るエンジニア


3・VASILYからViibarへ

「今後はどういった分野のエンジニアを採用していくのか?」

 自分なりの思想を持っていたり、パッションを持っている人を採用していく。
 特定のことを専任というよりはビジネスサイドでもDevサイドでも
 対応できるエンジニアを採用したい
 一緒に事業や会社を引っ張って行けるエンジニア
 ツールを使いこなせるエンジニア


4・Viibarからロイヤルゲートへ

「エンジニアをマネジメントするための手法やツールを取り入れているか?」

 大前提として会社のベクトルに合わせて行動して貰えるように働きかけている。
 具体的には事業に対する思いの強さ、会社としての方向性、VISONを共有するといった取り組み。
 ツールはヌーラボ製品(Backlog)を使っている。


5・ViibarからVASILYへ

「上場するプロセスの中で最も大変だったことは?」

 IT統制に向けての監査用対応が最も大変だった。
 エビデンスやドキュメントの準備は開発スピードを落とさずに対応するとなると
 大変だった。
 上場前にコーポレートサイトのリニューアルやIRの準備、コーポレートサイトのサーバ増設なども
 監査用対応と同時平行に進めていたので大変だった。


6・ViibarからVASILYへ

「UI/UXの決め方はどのようなフローで行っているか?」

 
 1画面で出来ることは1つにする。
 価値の共感のためUXではエンジニアも参加して決めるようにする。
 localytics+自社で作ったログ解析ツールで定期的に情報を取っていってる。
 モックアップは必ず作るようにして実際に確かめる。
 デバイス間での違和感なく操作出来るか確認。

7・VASILYからDeNA

「優秀なエンジニアの集め方は?」

 エンジニアの飲み会などで声を掛ける。
 採用した人からの紹介。
 採用している技術を幅広く(PerlだけでなくiOSAndroidやJSなど)して
 多くの優秀なエンジニアが入りやすいようにしている。

次回はCTOと直接話した時のメモの内容を書いていきます!

個人的な写真:


家入さんの選挙ポスター見つけた。
http://instagram.com/p/j6u0JzQYof/